▽2005年月6月7日〜28日

　仲間全員に振られ、未来の記録に出てくる、たった一人で悪行超人から世界を救ったものの、名を挙げることなく歴史の中に姿を消した「間隙の救世主」を捜すうちに見せ物小屋のようなレスリング試合のうたい文句に引かれて観戦するマンタ。あからさまに出来試合…だが「ブタ肉マン」なるレスラーは技のキレにスタミナに目を引く物を見せた。ショックで破れたぶよぶよの身体の下から現れたのは…。
　またオーバーボディーか、ゆで。
　演出的に楽なのは認めますが。
　取りあえず、中から出てきたのはゆでキャラの中ではトップクラスの美形君。どうやら、頭に血が昇ると段取りを忘れて本気でやりあっては出来試合をぶっ壊す常習犯の模様。ついつい乱入したマンタのおかげもあり、ついに仕事を首になってしまう。
　美形だな、と思っていたら重度の超人オタというオチがつく。人に対する呼びかけも「おたく」と念の入りよう。ついでになんか凛子に一目惚れしてる模様。つきまとうマンタには冷たい癖に、凛子が一緒なら自分の家に来ていいよ、と頬赤らめてはいるがかなり積極的。ちなみに名前は「カオス」一人称は「ワチキ」。
　しかし、まぁ、カオスの一目惚れを利用するマンタとジャクはかなりあくどい。ついでに最初は嫌がっているのに、「正義のため」の大義名分を押しつけられた瞬間に、フェロモン抵抗力低そうなカオスに向かってゴロニャ〜ンの凛子も相当なもんだ。
　カオスは八王子の山奥の老シスターによって経営される孤児院に住む孤児達の一人で兄貴分。孤児達にはキン肉マンのコスプレをするくらいの大ファンだと誤解されるマンタ。
　カオスは7年前のある豪雨の夜に、孤児院の前で大ブタに守られるように倒れていた所をシスターに拾われている。6才くらいだったカオスは「カオス」という言葉以外の総てを忘れていたとか。

　コレクション品に埋め尽くされたカオスの部屋で引きまくりのジャクと凛子。どうやら超人だけではなく、女性アイドルにもお熱な模様。
　それはさておき。カオスに正体を明かし、土下座してパートナーになってくれと頼むマンタ。
　なんとマンタのマスクの材質が地球のものでは無いと気付いていたカオスは「タイムトラベルもありだよね。」とあっさり納得。しかしここで爆弾発言。
　「ワチキは超人好きのただの人間なんだよねーっ！」
　小兵とはいえど、筋肉がっちりタイプのマンタより、体格が一回りもでかい推定年齢13才の人間がいてたまるか。かけられる側とかける側がタイミング合わせているとはいえ、大の大人ふたりを肩に担ぎ上げられる奴がなにを抜かす。ついでにそのファッションセンスは間違いなく超人のものだ。

　そんなマンタサイドとは裏腹に、セイウチンいじめを吸血蝙蝠のいる洞窟に吊してギターなんぞつま弾くネプ。アリスの中に出てくる大工と海象と牡蠣の話でセイウチンを煽る煽る。煽られたセイウチンはついに「自分だって獣なんだ〜！」とぶちきれ、吸血蝙蝠捕まえて食べ出す。…いや、動物性タンパク質には違いないんだが。
　そんなネプの目標は、完全超人界の復活。じじぃ、元気すぎます。60近くになってこの元気っぷりとえげつなさは金庸先生の書かれる血煙お達者倶楽部に通 ずるものがあります。ネプの動機を怪しんで、偵察していたチェック、止めようとしますが元気なじぃさんと切れたセイウチンのクロスボンバーの犠牲者第1号に。
わー、顔の皮が剥がれてる〜〜〜〜！！！
　チェックファンの血の叫びが聞こえたよ。
　気を取り直して。ふんふん、チェックはプラチナブロンドベリショートなんね。あ、これってテリーの髪型に似てるじゃん。ある意味ものごっつ不吉やね。テリーファンが言うんだから間違いない。今回もチェックは一回休みか。まともな試合は一度しかやってないチェックに一戦やらせてくれ、ゆで。ついでに倒れるチェックが内股な理由も教えてくれ。
　ところで、ネプ・セイコンビの第一回戦の相手はスカＪで、スカＪ血祭り決定なのは気のせいだろうか。スカJ見てるとなんとなーく2000万パワーズを思い出すのもなんだかなー。イリュー・バリは当たるんだったらケビンとイリューが以前に対戦しているので、ロビン・キッド組に当たるだろうな。まぁ、今シリーズ、ゆでは読者の想像の斜め向こうを突っ走るつもりなようなのではずれる確率も高いが。（いつも読者の期待をふっとばすのがゆでだろーが、なに今から言い訳しとる。）

　タッグ戦出場を諦められないマンタ、カオスのオタク属性くすぐり作戦に出る。超人格闘技はリングサイドでヤキソバ食べながらが最高、でもリングサイドチケットは高すぎる、（とか言うくせに47万円のグッズ持ってたりすんだよな、こいつ）というカオスに、自分が全部戦いは引き受けるからリングサイドどころかリングコーナーからリング上の超人まで距離15cmで観戦してればいい、というマンタ。私はコーナーにいる奴が油断したために（正確には自失呆然していたような気が…）目の前の白星みすみす諦めることになったタッグチームを知ってるんだが。
　 ついでに
マンタ：キン肉マンやテリーマンが至近距離で見られるんだよ！
カオス：エエ〜〜〜ッ　ロビンやネプもかい？
　カオス、今回一番のモストデンジャラースはそのふたりだ。

　それに畳みかけるように、カオスの好きな女性アイドル、松多聖子の凛子によるコスプレもりんご本人の了承無しにタッグパートナー特典にするマンタ。それもこれも、「パートナーが見つからず、大会を棄権する方が、リングで秒殺くらうより恥ずかしいから。」マンタ、自殺はひとりでやろう。無理心中はいかんよ。
　しかし、餌にまんまと釣られるカオス。さぁ、彼はどうなることやら。どーせ時間超人だったというオチがつくんだろうがね。

　サンダーとライトニングが元気いっぱい弱小チームを間引いている間、マッキントッシュ氏は心臓に傷を負って死にかけている娘の隣で嘆くわ怒るわ大忙し。娘は可愛いが婿は憎い。まぁ、これが初犯じゃありませんからね、おたくの婿殿。でも「脳みそまで筋肉でできているような輩」と婿殿のことはこれ以上もなく理解しているあたりが人生悲喜こもごも。

　で、その脳筋婿殿は親友の未来の息子と馬が合うようで。メディアが群がるトレーニングジムで練習に励みます。キッドってばあの極悪趣味星条旗トレーニングウェアを過去にもってきてたのね。取材陣のなかにはもちろん、ナッちゃんもおります。そしてナッちゃんの目に留まったのはジムの様子をうかがう毛糸帽を目深に被った男。テリー、そんなに怪しい恰好したらかえって目立つよ。敵情視察か、いやいやそれとも「息子」が気になりだしたのかとナッちゃんにつつかれ、キッドを見れば見るほど自分の息子ではないと言い切れなくなるテリー。

ナツコ：もしもあのコが本当に21世紀からきたあんたの息子やとしたらお母さんはだれなんやろ…
　　　　妬けるわ！（テリーの尻を思いっきりつねる）
　隠し子の線は疑わないのですか、ナツコさん？それともただ単に、隠し子こさえるような甲斐性はテキサンにはないと無いと信じているのか？

　一方、テキサンとの練習を切り上げたスグルは、カメハメ師匠の骨を遺言通り海に撒いている。

スグル：残念ながら故郷のハワイじゃないけど…　ここいらも海はキレイなんだ…。
　　　　天国で見守っていてください。それがわたしとテリーの勇気となりパワーとなるのです！
　すごく、少年漫画の主人公してるんですが、キンちゃん。ちょっと口調にマンタが混じっているが。

　で、その息子はいつもの恰好で出場すると譲らないカオスに、資格検査（超人レスラーライセンス名簿とやらに登録していないと出場資格はないらしい。）をくぐり抜けるには変装が必要と説得中。

ジャクリーン：あなたは人間なんだからもう少し超人っぽい格好をしないと。
カオス：こんなのはどう　セーラー服超人カオス。
　ジャク、普通の人間はカオスのような格好はしてないし、カオス、アンタ女装趣味があったんかい？まぁ、個人的にはセーラーカオスでも無問題だが。

　そんな中、なんぞないかとカオスのコレクションをひっかきまわしていたマンタが発掘したのは…
　ゲゲ〜〜ッ！！額の破れたグレートマスク〜〜〜ッ！！！
　これって途中でカオスとキッドが交替する伏線ですか、ゆで。個人的にはその展開は勘弁して欲しい。でなければ最後まで中身はカオスで通 してくれ〜！カメハメ→テリーは両者ともタッグ編以前からスグルとの深い絆が描かれてたから多少ずるい感はあっても許せたんだが、カオスでこれをやられたら単なる当て馬になってしまう。それだけはやめて〜〜！！

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