鑑賞日：2002年7月21日

今の私は麻疹にかかったたかおたふくを拾ってきたかな状態です。最初の予定だったら今週末はスターウォーズEP2観ている予定だったのになぁ。何故同じ映画館の違うスクリーンを見つめているのでしょうか。

それはさておき。最後にこんな感じの映画観たのはもう十二支一周以上前だよな〜っと思いつつ、家族連れに混じって観てました。その最後に観た時は「キン肉マン」初代がラインナップに入っていて、復活は二世ですか。三つ子の魂百までとはまさにこのことです。（なんか他の体現の仕方をしろとの親の声が聞こえてくる気がしますが）

クラッシュギア：正直言ってバックグラウンド全く知らないので状況推察していたら終わってしまいました。一、二話テレビで予習していくべきだったかな？でもこれだけは言いたい。ギアエンペラー、あんた金持ちなんだからそんなセコい盗みなんざすんなよ。金持ちなんだから自分トコで自分専用機を開発させろ。

　キン肉マン二世・マッスル人参争奪戦　超人大戦争：本命です。思ったより良かったです。でも見終わった後の最初の感想は「バトルが足りない！」。万太郎は丸々一戦フルで観られるんですが、キッド・セイウチン・ガゼルが…。中途端折って戦闘開始と終了だけなんですよ。そこらへんもっとやってくれたら燃えまくれたのに残念。と不満をしょっぱなにかましておきましょう。
　ストーリーは残虐超人に追われたアレナンダが万太郎達に助けを求める→最初はいやだと言いつつも結局万太郎は助けに行く→色々あって最後に万太郎がラスボスと対決→万太郎絶体絶命→火事場のクソ力発動＆逆転勝利！→でも格好良く終わるわけなくオチが付く、のコテコテマンネリな展開なんですけれどこれが燃える！
　頭から見所を上げていくと
　最初、マッスル人参狙いの残虐超人から逃げて海に飛び込んだアレナンダを鮭漁（日本では夏は鮭漁の季節じゃないよーな気がしますがつっこんではいけません。）中のセイウチンが偶然救うんですがこれが可愛い。アイルランド人なのになぜか日本の漁民なのかは置いておきましょう。網にかかったアレナンダを「これはなんだろうな〜」とつぶらな瞳をぱちぱちさせてて見つめるドアップがノックアウト級。…よく土左衛門になってなかったなアレナンダ、というつっこみもしてはいけません。いや、気にもかけなかった二世をアニメだけとは言えど第一話、見ようと思ったのがアニメ雑誌に載っていたセイウチンのキャラデザ＆声優さんだったりするから贔屓目百倍なのはわかりますが。
　で、万太郎を捜していることを知ってキン肉ハウスに「連れてきちゃいました（はぁと）。」なセイウチンも可愛いわ。ちなみにその時の筋肉ハウスはTEAM-AHOに凛子ちゃん、ミート君にアレナンダでひしめき合ってます。観ているだけで暑いです。ハンパじゃなく暑いです。室内の温度、絶対外より一割り増しです。(--;)結局、万太郎が乗り気になるのは一番最後、それもダレナンダ姫の姿を見てからなんですが、そのダレナンダ姫の写真が投影されるシーンが思いっきりスター・ウォーズのEP.4にある、R2D2のレイア姫のメッセージ投影シーンっぽいので思わずにやり。多分オマージュなんでしょーね。ついでにダレナンダ＆アレナンダ姫、デザインラインが全く違うやろ！というつっこみも入れるのはヤボ。（入れてるやん、自分）姫救出に向かう鮨詰めボロセスナの中（なんつったってアレナンダ、Team-AHOにミート、おまけになぜか凛子までいる）、会話の内容からアレナンダがダレナンダ姫に惚れていることに気付いたその他六名がにまぁ〜！っとする表情が年相応のガキ！特にキッドの顔つきが悪ガキそのもの。そして照れたアレナンダに無意識錐揉み飛行かまされて絶叫大会の表情もナイス。流石に算盤三級のパイロット、おちょくるのは命がけ。
　で、アレナンダ姫が監禁されている豪華客船ローズ・バド号に近づくため万太郎をセスナに乗っけたまま敵を挑発させておいて他の面子は先に海中に…って凛子ちゃんあんた人間でしょ？！でも海にプカプカ浮いている皆様、どこからどう見ても立派に生首の海面流れ。怖いです。ついでに（万太郎以外）空のセスナを撃ち落とす超人二人組は肉映画恒例（？）の原作者のゲスト声出演。
　潜入した船の中、巡回中の敵をかわしてみんなで天井の配管にへばりついているんですが、その時下でダズルがテリー一族を馬鹿にするのを聞いてキッド怒る。この場で即ギレしなかったのは偉いんですが（でも後で殺る気満々）怒りのあまり体温上昇したのかかいた汗が下にいる敵に向かって…。が、しかし。茶色のブーツがその汗をキャッチ！そしてそのブーツの主はなんと凛子！！偉いぞ凛子！！！男前だぞ凛子！！！！本当に人間か凛子！！！！！君ならヘラクレス・ファクトリーに入ったって主席卒業できるぞ凛子！！！！！はぁはぁはぁはぁ、落ち着け、自分。とにかく敵をやり過ごし、空船室に一時的に身を隠した所でガゼルがこのままではいずれ捕まると囮作戦を提案。二つだけ空くじがあってそれをひいた二人が囮になる、ということでセイウチンとガゼルを残した全員が当たり。で、セイウチンとガゼルが先発＆囮として部屋を後にするんですが。なんと残りのくじも当たり。ハナっから囮になるつもりだったガゼル＆セイウチン。原作での扱いが「…」＆テレビでもあんまり良くない分、ここでのガゼさんの見せ場は嬉しい。
　でも（やっぱり）囮作戦は見抜かれていて残虐超人の大群に残りの面子も追われるんですが今度はキッドが防災シャッターを落として万太郎・アレナンダ・ミート・凛子を逃す！シャッターが閉まるときに親指を立ててまかせときなといわんばかりにジェスチャーするキッドはなんだかパパと重なります。ああ熱きテキサス魂は健在なり。…でもこれって脇路線まっしぐらってことか？ん？笑えねぇ…。そして先程テリー一族を馬鹿にしたダズル率いる残虐超人一個連隊と対決！昔観た初代映画とか「聖闘士星矢」とかとコテンコテンに同じ王道な「ここは俺達に（以下略）」展開ですが燃えるわ。やっぱ。
　で、ラスボス相手にするのはやっぱ万太郎なんですが、その舞台として船が試合の真っ最中の野球場につっこむわ変形するわの相変わらず無茶と勢いが売りですかい。ぜってー死人出てるぞあれは…。そしてなんたる偶然か恵子ちゃんとたまきちゃんがたまたま野球を観に来ていたりして…。万太郎vバロン・マクシミリアン戦、もちろん万太郎はピンチになってそこに傷つき倒れた仲間達がスクリーンに映し出されるわけですが、ここで一期生根性見せる！バロンの元に万太郎が無事着いたことを確認したガゼ＆セイが大反撃（囮なんだからさっさと敵ぼこって万太郎かキッドの加勢に…というツッコミはシュレッダーに）。なんと原作ですら出ていない必殺技サバンナヒートで相手を一刀両断！どうした鹿（正確には牛だが）かっこ良すぎだぞ！キッドもテリー一族を侮辱するダズルに対して「ごちゃごちゃうるせーんだよ。」と最後の力を振り絞ってカーフブランディング！つーかダズルよ、あんだけテリー一族馬鹿にしておいて連戦でがたがたになっているキッドに瞬殺されてりゃ世話ないぜよ。あんた実はよわ（自主規制）人質にされていたダレナンダ姫はトンビが油揚げかっさらうがごとく美味しい所取りの不良鉄騎兵、ケビンマスクが見張り二人をナノ秒殺で救出。（なんでこんな所にいたんだケビンというツッコミもゴミ箱直行）ちなみに私にはなぜあのアニメケビンの蛍光ピンクシャツが不評なのか解りません。つーかおったもん。高校時代、あんな蛍光ピンクのシャツ着ている奴らが学校に。ついでによく見かけるカソリック系の私立校の制服だって桜色のシャツだった所が…。（ちなみに学年かクラスで色分けされているらしく、他には薄緑のシャツもいた）
　前半万太郎ぼこられ最後に火事場のクソ力ってのもヒーロー物の王道ですが、初代とは格好良さのタイプが違います。親父は葉を焼かれても地下に根を伸ばす雑草のごとくなハングリーな格好良さ、息子はあくまで上へ上へと伸びていく若木のようなノーブルな格好良さ。声優さんの性質も大きく関係しております。小野坂万太郎ってシリアスになると凄くノーブルで優しい声になるんですよね。原作の方も小野坂ボイスが頭に入ってから万太郎がなんとなく以前より格好良く見えるようになってたりして。マッスル人参（なんつーネーミング＆デザインなんだ、このアイテムは）を食べたバロンに対抗するため残ったマッスル人参を食べるようにアレナンダに言われても自分の力で勝つ！と言い切った万太郎はまじに格好良かったです。ついでに「心に愛がなければスーパーヒーローにはなれないんだよ」良く言った万太郎！ついでに初代ファンとしては主題歌からこのフレーズを引用してくれたのは嬉しい。なんてったってキン肉スグルがキン肉スグルである理由で、万太郎が引き継ぐべき魂なんだもん、このフレーズ。
　ついでにバロン・マクシミリアンの声はどっかで聞いたと悩んでいたら、郷田ほずみさんでした。…相変わらず声優が豪華だ。
　でもね、やっぱりバトルが少ない！ガゼもセイちゃんもキッドもフィニッシュホールド一発で終わりって…。ギャグ削ってバトルの過程を描いとくれ〜！！こんな時じゃないとあんまり出番貰えないんだから。ダズルもあそこまでテリー一族をピンポイント攻撃で馬鹿にしてくれるから、昔なにかの因縁があったかと期待させておいてなんも無しですか？！実は以前ダズルの親父だのじいちゃんだのがテリーと引き分けたとか一言でも入れてくれれば…。え〜い、白状するよ。テリーとダズルの一族の因縁が描かれたついでにテリーが動画出演してくれるって淡い期待を観劇中に抱いたことを。
　それに、作画が酷い。なんなんですか、あの荒い線は。（涙）テレビシリーズ用のをそのまんまひきのばしましたか？って感じです。傷とかはなんか線入れて汚しただけって感じだし…。CGは浮きまくり〜。「クラッシュギア」と「デジモン」の絵が綺麗だっただけになぜに肉だけ？！でございます。
おまけにキッド君のご面相が凶悪この上ない。ヤンキーの意味合いがアメリカ人を意味する俗語ではなく、体育館裏でしゃがみこんで煙草すっている方になってしまってるのでございます。眉毛が元々ないキャラなだけその分よけいに…。（苦笑）それだけならまだしも、時折、ジバク君にみえることもあるくらい。

　デジモン：テレビシリーズ観ていないと説明不足なんですが、泣かされました。話は単純に異世界に迷い込んで特殊な力を持つことになった人間の子供五人が、対立する種族の争いに巻き込まれて…なんでこれも王道なんですわ。で、各種族の大人達は対立しているんですが子供達はお友達同士で戦いなんかやめて仲良くしたい。この子供キャラがベアモンとコテモンというのですがごっつ可愛い。はっきり言って作り手の思惑にはまって悔しいけれど可愛い。で、この二人が可愛いだけでは済まないのは自分たちで平和のために出来ることはやるんだ！って所。それだけに最後、戦いの巻き添えでコテモンが卵になってしまうところで涙がボロボロ出てきました。
　後はデザインが好み。両種族が使うエレクトリカルパレードに出てきそうな戦車（BGM流しながら走り回る）とかキャラデザとか。後、映画が始まったときの砂漠をトロッコが走りながら女の子の「クニ・クラ」のハミングが流れるところとか、最後の種族の対立を煽っていたラスボス相手の総力戦の演出とかも思いっきり好み。特にラスボス戦の迫力はニク二世のバトルで欲求不満な私にとってはすかっとするバトルでした。EDでさりげなくコテモンが復活しているのを見せてくれているのもグー。
　し・か・し。ダルクモンの声下手すぎ！なんじゃこの棒読みは！！っと思ったらタレント起用（上原多香子）でしたか。ああやはり。重要な役はタレント起用にしても上手な人にやってもらいたいものです。

三本の評価は上からデジモン・ニク二世・クラッシュギアかな…。